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第11回 五人展(書)猪尾和久・池田善彦・高橋雅人・田中順子・馬場敦子/TORGALLERY

5/24土~ 5/29木●1階

11 回目を迎える"書"の五人展。私達は「大切にしたい言葉や文字」や「こころに残る詩や句」をそれぞれの個性と感性で"書"というカタチで表現しました。是非、言葉や文字の持つ不思議な魅力をお楽しみ下さい。(25)。

※画廊にお越し頂くことが困難なお客様はホームページで作品をご覧頂き、「ご記帳」「作品のご感想」をメールかFAXでお送り頂けます。「ご記帳」、「作品のご感想」は作家様に転送します。(会期中受付)。

 ご記帳
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 作品のご感想
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メール
info@tor-gallery.com
FAX.
078-242-2259
   
   
   
   
1.  田中順子  45×35
「あざみ」 仮名 パネル キク科の花“あざみ”を万葉仮名で。
あ(愛)ざ(沙)み(美)
   
   
2.  池田善彦  50×62(34×44)
閑(しずか)禅語より「精神的な静けさ、おおらかさ、脱俗的な清ら
かさの意味。紙面に対して「閑」を小さく、余白を大きくしてアンバ
ランスさを強調しました。大和高田市の加茂建具製作所とコラボして、
地元吉野の木材を使った組子細工をあしらいました。作品と共にお楽
しみください。
   
   
   
   
3.  池田善彦  17×49
「はるらんまんのはるのひにはひふへほっほとわらったらさくらがひらひらまいおちるはるらんまんのはるのひにはひふへほっほとわらったらわ
たげがふわふわとんでいくはるらんまんのはるのひにはひふへほほほとわらったらこころがふわふわうかれだす石津ちひろ 「はるらんまん」より
4.  池田善彦  各31×11 5.  猪尾和久  50×50
「逢いたい」「会いたい」「あいたい」この場合人によって思い描く
感情は様々だと思います。この作品をご覧頂き、今あなたが「ア?イ?
タ?イ」と思う描く人をこの機会に是非感じてみてください。
私事ながら、来年正月に還暦を迎えることとなりました。そこで今回
は、還暦を題材とした作品を中心に出品させていただきました。
(5・7と8・13・30の4作品)

「華甲」・「寿」 ○ 「華」という字は、分解すると6つの「十」
と1つの「一」になります。また、「甲」は、「甲子」の略で、十干
と十二支のそれぞれの最初を指すことから、これら2つの文字を組み
合わせると、数え年の61歳を意味することとなり、「還暦」を表す
言葉となります。
6.  池田善彦  67×17
今日無事「今日も何事もなく終わったことに感謝の意味。もっと深い
意味もあると思いますが…」大和高田市の加茂建具製作所とコラボし
て、地元吉野の木材を使った組子細工をあしらいました。作品と共に
ご覧ください。
   
   
8. 7.  猪尾和久  各31×21
「吾是十方世界身 由来到処物相親 人言聞去皆称善 耳順何期六十春」
○ 一方、2番目の漢詩は、「自分は世界中の万物と親しい関係にあり、
他人の言うこともすべてよく聞くことができるので、『耳順』(注)の境
地に至るまでに孔子のように60年も要さない」と詠んでいますが、これ
は60歳になって戯れに作ったものとされています。
(注)孔子の「論語」に登場する60歳の異称。60歳になると、修養が
進んで、聞いたことを素直に理解できるようになるという意味で、「六十
にして耳順(したが)う」と述べられています。
○ 福沢諭吉が、還暦を迎えた際に作った七言絶句の漢詩2首です。

「児戯々来六十年 一身苦楽附天然 癡心自笑尚難去 枉学摂生祈瓦全」
○ 最初の漢詩は、「幼稚なまま60歳を迎えたが、愚かな心は捨て
去りがたく、せめて、健康に留意して生き長らえたいものだ」と自嘲
的に詠んでいます。
9.  池田善彦  17×68
「大袈裟な事は何もできないけど、君を笑顔にする魔法はいくつか持ってるんだ 帰り道の犬の鳴き真似 あの日の本音 君の寝言の話 そして
大好きのキス」平井堅「魔法って言っていいかな」の歌詞より
10.  猪尾和久  各150×20×3
「梅蘭竹菊君子気 謙和忍譲仁者風」 ○ 「君子」と「仁者」に関
する対句です。 ○ とくに中国では、「梅」「蘭」「竹」「菊」の
4種の草木は、気品高い美しさを備え、それぞれ「君子」に似た特徴
を有することから、「四君子」と呼ばれ、人々に愛されてきました。
○ 一度板に文字を彫り込み、そこに着色したエポキシ樹脂を流し込
んで凝固させ、表面を何度も研磨しています。
   
   
11.  池田善彦  68×17
一以貫之 禅語より「一貫して変わらずに道を進むこと。 柔軟な心
と謙虚な態度を持ち、頑固一徹で無く調和を計る気持ちがあってこそ、
一つのことが貫くことができる。」という意味
12.  高橋雅人  35×70
「フォルム(形)」ト「タッチ(筆触)」ヲ オタノシミクダサイ。「ほらみえたゞろ」「見えた? ほんとに? ほぉ?、そうですか?。いや?、見
えちゃいましたか?。」「で…... 何が!?」
13.  猪尾和久  90×34×3 14.  馬場敦子  70×16
「耳順何為土木勤 叔孫墻屋有前聞 縦然一世如紅葉 猶得十年吟白雲 
性逸且図称野客 才難非敢傲明君 清甜数尺沙泉井 平与隣家昼夜分」
○ 「新屋」と題する徐寅(唐末~五代の詩人)の漢詩です。○ 60
歳を迎えて新たに別荘を建てた際に、「人生は紅葉のようにはかないが
、この別荘でこれから10年は隠遁生活を楽しむことができる」と詠ん
でいます。(「白雲」は隠遁の比喩表現です。)○ 作品の中央上部に
は、甲骨文字で「耳順」と彫っています。
「須美礼」(すみれ) すみれの花をイメージし ひらがなを漢字に
置き換えて作品にしました。☆軸装。軸はやさしいすみれ色にしま
した。
   
   
15.  馬場敦子  36×50
「いにしえの奈良の都の八重桜けふ(今日)九重に匂いぬるかな」 百
人一首61番 伊勢大輔(平安時代中期の歌人) 語意:古い遠い時代
の奈良の都で咲き誇っていた八重桜が今日は 九重(宮中)でひときわ
美しく咲き誇っていることですよ。☆全懐紙の横の仮名作品。華やかな
料紙のため、優しい仕上がりの軸装にしました。
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16.  高橋雅人  68×53
「フォルム(形)」ト「タッチ(筆触)」ヲ オタノシミクダサイ。
「朦朧」(もうろう)「歳を重ねると、どんどん物事の輪郭がハッキ
リしなくなってくるんですよねぇ。区別がつかなくなるっていうか…
..。全てがなんとな?く一つになっていくんですよ。」「まあ、そう
やって人は元の場所へと帰っていくんでしょうねぇ?。」ってどこ?
17.  田中順子  46×35 18.  田中順子  68×17
「あざみ」 仮名 軸 キク科の花“あざみ”を万葉仮名で。あ(愛)
ざ(沙)み(美)
「千変万化」 篆書 軸 さまざまに変化すること。場面・事態・
状況などが次々と変化していくという意味。
   
   
19.  田中順子  25×18 20.  高橋雅人  24×34
「竹馬や いろはにほへと ちりぢりに」 仮名 軸 久保田万太郎
の俳句。竹馬や いろは(者)に(爾)ほ(本)へと ち(遅)り(利)ぢり
(繰り返し符号)に
「フォルム(形)」ト「タッチ(筆触)」ヲ オタノシミクダサイ。
「曖昧」(あいまい)「この方がラクに生きていられるんですよねぇ
~。」「何でもかんでもはっきりさせちゃうと、な?んか息苦しくな
りません?」
21.  馬場敦子  24×17
「うさぎ」 童謡 日本のわらべ歌  作詞:作曲は不明 十五夜の
お月様を見て飛び跳ねるうさぎの様子が描かれている作品もそれをイ
メージして制作しました。 ☆調和体の額作品。
 
   
   
22.  田中順子  14×9 23.  高橋雅人  33×12
「不変」 篆刻 額 変化することがない、時代を経ても変わらない
という意味。
「フォルム(形)」ト「タッチ(筆触)」ヲ オタノシミクダサイ。「い
ろえはるびちくのいくりあこ」「呪文???。 いやいや、悪魔なん
か退散しませんよぉ~。」「だって、そう思っただけですから.....。
」 へへっ。
24.  田中順子  左18×16   右18×10
「あぢさゐや きのふのまこと けふのうそ」 仮名 アクリルボッ
クス 正岡子規の俳句。あぢ(遅)さゐや き(支)の(能)ふ(布)のまこ
と(登) けふのうそ(所) 句末の「うそ」を、書き始め句頭の「あぢ
さゐや…」より右側に書く返し書きの手法。
 
25.  田中順子  35×29×1
「サヨナラ三角 また来て四角」 調和体 アクリルボックス さよなら三角 また来て四角 四角は豆腐 豆腐は白い 白いはウサギウサギは
跳ねる 跳ねるはカエル カエルは青い……と続く連想ことば遊びの童謡。地方によって歌詞は微妙に異なる。表装の縁取りは雑貨デザイナー
Shinzi Katoh氏によるマスキングテープを使用。うさぎと蝶は自作の篆刻にて。
   
   
26.  高橋雅人  24×16 27.  馬場敦子  24×35
「フォルム(形)」ト「タッチ(筆触)」ヲ オタノシミクダサイ。「ウ
チュウノヒミツハチミツナハチミツ」「あのね。宇宙にはね。ちょっ
とだけね。秘密があってね。それはね。すっごくね。緻密なね。蜂蜜
なんだよ。」 なんつって。
「その子はたち櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」 
与謝野晶子(明治から昭和にかけて活躍した女流歌人)の短歌「みだれ
髪」に収録。 語意:その娘は今まさに二十歳 髪を櫛でとかせば流
れるように揺らぐその艶やかな黒髪 誇りに満ちた青春のなんと美し
いことでしょう。 *その娘は作者自身と解釈する。 ☆半懐紙横の
仮名作品。額。
   
   
28.  池田善彦  34×45
「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」 相田みつおの言葉よ
り。
 
29.  池田善彦  35×68
「世の中はいつも変わっているから、頑固者だけがいつも悲しい思いをする 変わらないものを何かにたとえてそのたび崩れちゃそいつのせいに
するシュプレヒコールの波通り過ぎてゆく変わらない夢を流れに求めて 時の流れを止めて変わらない夢を見たがる者たちと戦うため」中島みゆき
「世情」の歌詞より。敢えて間違ったところを塗りつぶしで残すことで躍動感を表現しました。
   
   
30.  猪尾和久  各52×9
「三十四十五欲牽 七十八十百病纏 五十六十却不悪 恬淡清浄心安然 已過愛貪声利後 猶在病羸昏耄前 未無筋力尋山水 尚有心情聴管弦
間開新酒嘗數盞 醉憶旧詩吟一篇 敦詩夢得且相勧 不用嫌他耳順年」 ○ 白居易(唐の詩人)が60歳になった記念に詠んだ「耳順吟」と
題する漢詩で、詩中に登場する「敦詩」と「夢得」という同年齢の2人の友人に寄せたものです。○ 前段では、「30~40歳代は世俗の欲
にまみれており、一方で70~80歳代になると病気がちになるので、50~60歳代が丁度良い」と詠っています。 ○ 中段から後段にか
けては、「名声や利得を貪る欲はもうないが、老け込むにもまだ早く、山水を訪れる体力もあるし、管弦を聴く心のゆとりもある」として、「
60歳になっても悲嘆することは何もない」と敦詩と夢得に呼びかけています。
   
   
31.  馬場敦子  69×67
「燦」(さん/あきらか/きらめく) 語意:火の光が照り輝いてあざやか きらびやかで美しい(燦として輝く) ☆全紙1/2サイズに一字
で表した漢字作品。アクリルなしパネル。
   
   
   
   
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